家庭備蓄の啓発コンテンツ

備蓄のきほん

何を、どれだけ、どう備えるか。まずはここから始めましょう。

大きな地震は「めったにない」ことではありません

49回 この30年間に日本で発生した
震度6弱以上の地震
約8ヶ月に1回 どこかの町が震度6弱以上の
揺れに見舞われるペース
7回 最大震度7を記録した地震
(阪神・淡路から令和8年熊本まで)

阪神・淡路(1995年1月)、新潟県中越(2004年10月)、東日本(2011年3月)、熊本(2016年4月)、 北海道胆振東部(2018年9月)、能登半島(2024年1月)、そして令和8年熊本(2026年7月)。 震度7の揺れは、この30年間で7回、季節を問わず日本各地で起きています。 2026年に入ってからも、岩手県沖(6月・震度6強)、山梨県東部(6月・震度6弱)と大きな揺れが続き、 7月には熊本が10年の間に二度目の震度7に見舞われました。 1月の阪神・淡路と能登半島、3月の東日本——寒い時期の発生も多く、 暖房も水道も止まる冬にこそ、家の備えが生死を分けます。

※気象庁の震度観測記録に基づく(1995年〜2026年7月)。

非常食は「1週間分」を基本に

災害が発生してから救助体制が整うまでには、3日はかかると言われています。 しかし近年の大規模災害では、物流や電気・水道の回復に1週間以上かかることが珍しくありません。 南海トラフ地震のような広域災害だけでなく、首都直下でも、地方の中小規模の地震でも同じです。 そこで今の考え方は「1週間分が基本」。 最初の一歩としてまず3日分をそろえ、1週間分へ積み増し、可能なら10日分を目指しましょう。

1人1週間分 × 家族の人数

まずは3日分から始めてOK。お子さまの分は、大人の1/2〜2/3の量を目安にご用意ください。

大人1人・1日分の目安

飲料水3L(調理用を含む)
ごはん(アルファ米など)3食分
缶詰2〜3缶
レトルト・インスタント食品2〜3種類
好きなお菓子適量

「好きなお菓子」も立派な備えです

非常時は不安やストレスにより、食事をとれない場合があります。 食べ慣れたお菓子や甘い物はストレスを和らげ、安心感を与えてくれます。

水は「飲む分」だけでは足りません

飲料水は調理用を含めて1人1日3Lが目安。赤ちゃんがいるご家庭は粉ミルクの調乳のために多めに。 洗い物・トイレなどに使う生活用水も別に必要です。

備えは2種類——「逃げる備え」と「留まる備え」

非常食は、避難するときに持ち出すものと、自宅で過ごすために置いておくもので、求められる性質がまったく違います。 分けて考えると、何を買えばいいかが一気にはっきりします。

逃げる備え(持ち出し用|1〜2日分)

軽い・水なしで食べられる・片手で食べられるが合言葉。防災リュックに入れて玄関の近くへ。

  • 固形の栄養補助食品(バランス栄養食)
  • エネルギー補給ゼリー
  • 長期保存ビスケット
  • ようかん・ナッツ・ドライフルーツ
  • おかゆ(そのまま食べられるタイプ)
  • 飲料水500ml × 2〜3本
  • 塩・塩あめ(汗をかいたときの塩分補給)

留まる備え(在宅備蓄用|3〜7日分)

おいしいこと・種類が豊富なことが大切。普段の食事の延長で、温めて食べられるものを中心に。

  • パックごはん
  • アルファ化米(水でもお湯でも戻せる)
  • カップ麺・袋麺・乾麺(うどん・パスタ)
  • レトルトのカレー・シチュー
  • 缶詰(サバ・ツナ・焼き鳥など)
  • 常温保存できる豆腐・フリーズドライ味噌汁
  • 野菜ジュース・果物缶

おかゆは持ち出し・在宅の両方で活躍する万能選手。水分が多く食べやすいので、 小さなお子さまやご高齢の方、体調を崩したときの備えとしても頼りになります。

栄養は「主食半分+あと3つ」で考える

非常食こそ栄養バランスが崩れがち。ざっくり「半分は主食、残りをおかず・脂質・ビタミンで埋める」と覚えておくと、 買い物のときに迷いません。

炭水化物(主食系)

すぐにエネルギーになる

アルファ化米・パックごはん・パン・ビスケットなど。備蓄の柱として、まずここから揃えます。

タンパク質

疲労回復・体力の維持

魚や肉の缶詰、レトルトのカレー・シチュー、プロテインバーなど。復旧作業が続く体を支えます。

脂質

少量で高エネルギー・寒さ対策

ナッツ類、サバ・イワシ・ツナなどの油を含む缶詰。冬の避難生活では特に重要です。

ビタミン・ミネラル

体調を整える

ドライフルーツ、野菜ジュース、骨ごと食べられる魚缶、インスタント味噌汁など。不足しがちなので意識して。

非常食以外で用意しておくと便利な物

  • カセットコンロ
  • ウェットティッシュ
  • 紙皿・紙コップ・割りばし
  • ラップ
  • 缶切り
  • はさみ

温かい食事は、それだけで気持ちを立て直してくれます。カセットコンロとボンベはぜひセットで。

置き場所は1ヶ所にまとめない——「分散備蓄」

せっかくの備蓄も、家具の転倒や扉の変形でその場所から取り出せなくなっては意味がありません。 食器棚の下段・階段下収納・寝室のクローゼットなど、複数の場所に分けて置いておけば、 どこか1ヶ所がだめになっても残りが生きます。

持ち出し用のリュックは玄関の近くに。 「取りに行く」のではなく「出るついでに掴める」場所が正解です。

続けるコツは「ローリングストック」

日常的に使用する食品を多めに購入し、使った分だけ買い足して、常に一定量をストックしておく方法です。 特別な保存食を用意しなくても、普段の生活の中で無駄なく備蓄でき、 古い物から順番に使うので賞味期限切れも防げます。

そなえる → たべる → 買いたす → そなえる …

ローリングストックに向く食品の基準

  • 常温保存できる
  • そのまま食べられる
  • 賞味期限が長い

入れ替えは「賞味期限の6ヶ月前」に

期限が切れてから慌てて買い直すのではなく、6ヶ月前を目安に新しいものへ。 余裕を持って入れ替えれば、残った非常食は普段の食事やフードドライブへの寄付にも回せます。

点検は「防災の日」と「年末の大掃除」で年2回

9月1日の「防災の日」に加えて、年末の大掃除もよい点検のタイミングです。 阪神・淡路、能登半島、東日本——震度7クラスの地震は冬から春先にも多く起きています。 冬を迎える前の見直しは理にかなっています。

わが家の備蓄チェックリスト

家族の人数を入れると、必要な量を自動で計算します。 チェックはこのブラウザに保存されるので、買い足しながら少しずつ埋めていきましょう。

人 × 1週間分

一度にそろえる必要はありません。まず3日分→1週間分→できれば10日分、と積み増していきましょう。

食料・水(在宅備蓄)

持ち出し用(防災リュック・1〜2日分)

→ 防災袋のつくり方(薬・電気・防寒まで含めた完全チェックリスト)

道具

続けるしくみ

「選ぶのが大変」という方へ

備蓄は、始めることよりも「何を選ぶか」でつまずきがちです。 防災スタジオでは、災害時に本当に役立つ構成を考え抜いたセット商品もご用意しています。 たとえば非常食26種セットの中身は、この記事の考え方をそのまま形にした構成です。

非常食26種セットの内容を見る(全26種)

おかゆ・レトルト(3種)

ぜんざいおはぎ/ほたて貝柱のおかゆ/白がゆ

スープごはん(3種)

和風五目スープ/野菜カレースープ/ミネストローネ

クイックタイプのごはん(4種)

ドライカレー/わかめご飯/五目ご飯/白飯(短時間で戻るタイプ)

アルファ化米ごはん(12種)

梅がゆ/白がゆ/ドライカレー/野菜ピラフ/しょうがご飯/ひじきご飯/舞茸と根菜のおこわ/山菜おこわ/とうもろこしご飯/五目ご飯/わかめご飯/白飯

おこげ(4種)

ぜんざい/梅味/カレー味/コンソメ味

スプーン3本・食べ方ガイド(本ページの内容を収録した冊子)を同梱。 水でもお湯でも戻せて、食器なしでそのまま食べられます。 同じ味が続かない26種構成なので、「食べ疲れ」しません。

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